言の葉の雨が降りしきる

結局のところアイドルが好き

SixTONESに似合う雨の言葉 〜Imitation Rainに捧ぐ〜

SixTONESのデビューシングル、「Imitation Rain」の発売、ついに明日ですね。
デビュー曲初披露のベストアーティストを正座で待機したあの日がもはや懐かしい。初めて聴いたあのときは意外性にびっくりしましたが、今となってはSixTONESのデビュー曲はImitation Rainしか考えられない。Imitation Rainなしに生きられない。恐るべし、Imitation Rain…………

Imitation Rainという楽曲そのものへの感想や考察は、CDを手に入れてフルで聴いてからにしようかなぁと今は思っています。が、発売目前の今、なにかをImitation Rainに捧げたい……最高のデビュー曲、Imitation Rainに、そしてSixTONESに、贈り物をしたい……。そう、言葉の贈り物を!!!!!!(クソデカボイス)

というわけで、
「Imitation Rainに捧ぐ! SixTONESに似合う雨をあらわす言葉選手権!!!!!!」
を個人開催します!!!!!!


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日本には雨をあらわす言葉が、ものすごくたくさんあります。400語以上あるって言う人もいれば1000語以上あるって言う人もいます。結局何個なんだ。(わからない)
本当はこの記事を書くにあたりちゃんとした文献を用意しようかと思ったのですが、時間が無いのでインターネットの力を借りました。すみません。私は日本語のプロでもなければ日本語研究をしているわけでもなく、ただただ雨の言葉を調べるのが好きなだけの人間なので、気軽〜に読んでもらえたら嬉しいです。


◆Imitation Rainってどんな雨?

SixTONESの6人に合う雨の言葉を選ぶ前に、そもそも、Imitation Rainってどんな雨なんだろう、と。こればかりは歌詞の全てを読まないと何とも言えませんが、和訳して「にせものの雨」「雨の模造品」と捉えたとき、まず最初に「涙」だろうか、と思いました。やっぱり。でも多分、一義的なものではないのだと思います。
「時には激しく心に降りそそぐ」にせものの雨。それは涙というか、もっと抽象的で、激情のようなものなのかもしれない。言葉にできない感情の波というか……。

歌詞を捉えるとそんな感じに思うんですが、MVを見たときの私は一番に「天泣(てんきゅう)」を思い浮かべました。
MVのサビ部分(上記のMVだと0:50くらい)。空は青く、晴れているように見えるのに、きらきらと光の糸のように雨が降りそそいでいます。「天泣」とは、いわゆるお天気雨のことです。晴れているのに降る雨のこと。曇った暗い空から降る雨とは違って、光に照らされてやわらかく見える(と私は勝手に思っています)。
天が泣いているという発想、美しいですよね。私はすごく好きです。Imitation Rainが奏でる神秘的な雰囲気にも似合うんじゃないかなぁなんて思ったりします。


SixTONESに似合う雨の言葉
ということで本題に入ります! 前置きが長い!(申し訳ない……)
公式サイトなどでの並び順に書いていこうと思います。今更ですが、完全に独断と偏見で選んでいます。解釈違いがあってもご容赦ください。何かにつけて「合う……」「ぴったり……」「これだ……」と呻きますがいや全然違くない!? と思っても広い心で許してください。


ジェシー
「慈雨(じう)」
ジェシーくんは絶対に恵みの雨をあらわす言葉だ! と決めてました。慈雨は「万物を潤し育てる雨」だそう。ぴ、ぴったりだ…………。日照りが続いたときに降り、私たちを助けてくれる、まさに恵みの雨。
ざあざあと降りしきる雨というよりはしとしとと降りそそぐ優しい雨、が似合うような気がします。それは彼の優しく耳心地のよい歌声だったり、SixTONESの精神的支柱とも言えるようなあの頼もしさだったりから感じることなんですが。
でもやっぱり力強い雨も選びたい。悩ましい……。雷鳴を意味する「神立(かんだち)」とかも良くないですか? どうですか?(どうですか? とは)


京本大我
「紅雨(こうう)」
花に降りそそぐ雨のことです。赤い花が散る様子を雨に例える意味もあったり。
京本くんには花が似合うなぁと思うので、このセレクトになりました。私が「JAPONICA STYLE」のMVの紅をひくシーンが大好きだからというのもあるかもしれない。彼の高く、華やかな歌声は、赤い花びらが舞うような美しさと力強さがあるなと思います。Imitation Rainの転調ソロ(戻れない〜のところ)なんてまさに力強さと華やかさの権化! って感じがします。聞くたびに震えてしまう……。「花の雨」「花時雨」なんかも良いな、と思ったんですが、「紅雨」の字面や音の響きに芯の通った強さを勝手に感じたのでこちらにしました。


松村北斗
「月時雨(つきしぐれ)」
「篠突く雨(しのつくあめ)」
絞れませんでした!!!!!!
私は北斗担なので、どうしても……どうしても選びきれませんでした…………特例で二つあげさせていただきます。許してください。
月時雨は月の出ている時に降る時雨のことです。ちなみに時雨は秋から冬くらいに降る通り雨のことらしいです。北斗くんは夜、そして月がとてつもなく似合うと思うんですよね…………。月時雨、なんてもう……冬に月に雨、これはもう文学では? まさに文学アイドルにふさわしいのでは? みたいな…………(文学を1ミリもわかっていない人間が書いています)
篠突く雨は激しく降りしきる雨のことを言います。篠というのは篠竹のことで、細く群がって生えている竹を意味します。そんな竹を突き立てるように細く、激しく降る雨が篠突く雨なんだそうで。北斗くんのパフォーマンスって舞台の上のお芝居のような、感情的な面があるなと個人的に思っていて。特にImitation Rainで曲中に移動するときの激情的な感じがすごく好きなんです。
歌声のたおやかな感じは月時雨で、ダンスや表現の力強い感じは篠突く雨かなぁ、というセレクトです。


〜髙地優吾〜
「白雨(はくう)」
髙地くんは1番悩びました! 難しかった……!
白雨は明るい空から降るにわか雨のこと。夕立のことでもあります。個人的に、髙地くんはにわか雨っぽいなぁと思って。どうしてそう思うかを説明するのは難しいんですけど……晴れの合間に突然サッと降り、すぐさまやむあの感じというか。髙地くんのにこにこアイドルスマイルが大好きなので、髙地くんは雨より晴れ! とすら思ってしまうんですが、パフォーマンスの中でふとした瞬間に見せる憂いげな表情、あるじゃないですか。RAM-PAM-PAMとかで見られるあの感じ……あのミステリアスな雰囲気、白雨が似合うなぁと思います。「明るい空から降る」という前提もなんだか髙地くんっぽいんですよね。


森本慎太郎
「翠雨(すいう)」
青葉に降りそそぐ雨のこと。これも恵みの雨ですね。ムードメーカーな慎太郎くんが時おりメンバーに向ける優しい表情が好きで、翠雨が似合うなぁ〜〜〜と思いました。歌声の甘やかさからもイメージしています。
この翠雨という言葉、とても好きなんです。綺麗ですよね。響きが優しいのはもちろん、とにかく字面が美しいなぁと思います。翠という字の爽やかでありながら奥深い感じ(個人の見解)、慎太郎くんにとても似合う…………。
村雨」とかも似合うなぁ。慎太郎くんのダイナミックなダンスが好きなので力強い言葉も選びたい……悩ましいですね…………。


〜田中樹〜
氷雨(ひさめ)」
雪に変わる前の、氷のように冷たい雨のこと。樹くんも優しい雨が似合うよな、とは思ったんですが(というかSixTONESはみんな恵みの雨がぴったりなんですが)、あえて冬の冷たい雨を選びました。樹くんのパフォーマンスって、すごくクールで、知的じゃないですか。Imitation Rainのラップパートなんて特にそうなんですが、あのときに不意に見せる射抜くような瞳が最高に好きで…………。普段の頭の回転の早さやリリックのクレバーさも相まって、「氷」が似合う!! と第一に思いました。氷雨、と文字で見ると冷ややかですらありますが、「ひさめ」という音の響きはむしろ優しくて、柔らかいんですよね。穏やかさの中にも明確に知性が垣間見れる感じ。ぴったりだな…………。


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ということで6つ(よりも多くなりましたが)セレクトさせていただきました! 半数くらいはポーンと決まったんですが残り半数はめちゃくちゃ悩んでしまい、本当は発売5日前くらいに載せたかったのに前日になってしまいました。もう明日にはCD手に入るんですね(早い方はもう手に入ってるのかもしれない)。なんだか変な感じがします。
アイドルを応援するのは初めてではないですが、デビュー前から応援するというのは初めての経験で、なんだかどきどきします。明日はZIPで朝から歌披露ですし、金曜にはMステもありますね。毎日何かしら生きがいを与えてもらっていて、オタクって楽しいなぁと実感する日々です。SixTONESを応援するの、楽しい!